片頭痛 (偏頭痛) 患者さんの中には、特定の状況下で発作が起こりやすいことを認識している方も多くおられます。誘発因子を除去することは片頭痛 (偏頭痛) の予防につながることから、多くの患者さんに共通する因子が疫学調査の中から検索されました。
  疫学調査からは共通の片頭痛 (偏頭痛) 誘発因子がみられます。すなわち、ストレス、精神的緊張、疲れ、睡眠、月経周期、天候の変化、温度差、頻回の旅行、アルコールなどです。これらのうち、アルコール以外のものは緊張型頭痛の誘発因子ともなります。
  一般にアルコールは片頭痛 (偏頭痛) の誘発因子となります 。赤ワインで片頭痛 (偏頭痛) が誘発されると認識している片頭痛 (偏頭痛) 患者群と、認識していない患者群との調査では、認識がある群のみで片頭痛 (偏頭痛) が誘発されました。このことは片頭痛 (偏頭痛) 患者さん個々において誘発因子が異なる可能性を示唆します。
  また、多くの食品が片頭痛 (偏頭痛) の誘発因子として信じられており、その代表的なものはチョコレート、チーズです。上述した赤ワインも含めて、これらの食品に共通し、片頭痛 (偏頭痛) を誘発する物質としてチラミンを代表とするアミンの関与が考えられ、アミンを含むピーナッツ、豚肉なども片頭痛 (偏頭痛) の誘発因子と考えられてきました。しかし、一般的に飲酒により片頭痛 (偏頭痛) が誘発されることはあるものの、チョコレートやチーズなどの食品群が多数の片頭痛 (偏頭痛) 患者さんにおいて、発作の誘発因子となるか否かは疑問の多いところです。

結論片頭痛 (偏頭痛) の誘発因子(疫学調査より)としては下記のものがあります。
 精神的因子:ストレス、精神的緊張、疲れ、睡眠
 内因性因子:月経周期
 環境因子:天候の変化、温度差、頻回の旅行
 食事性因子:アルコールは多くの患者に共通する誘発因子の一つですが、他の食品群は、個人によって反応が異なるため、特に摂取を制限するよう勧告する必要はありません。
  「慢性頭痛診療ガイドライン」より改変

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脳神経外科(脳外科)・神経内科・頭痛外来の樋口脳神経クリニックには、兵庫県の阪神間 (西宮、芦屋、尼崎、宝塚、伊丹、川西)、神戸市や大阪府下の広範囲から患者さんが受診されます。主な対象疾患は、頭痛、特に片頭痛 (偏頭痛)、緊張型頭痛 (筋収縮性頭痛、筋緊張性頭痛)、群発頭痛です。さらに、高血圧の治療、脳卒中 (脳梗塞、脳出血)の予防に対応します。院長の樋口真秀は大阪大学医学部を卒業した「脳神経外科の専門医」であり、日本頭痛学会より認定された「頭痛専門医」です。