反復性緊張型頭痛前兆のない片頭痛と混在することがあります。この際,「混合型頭痛」という表現は避け,国際頭痛分類第2版(ICHD-Ⅱ)に従って両方の診断名を併記します。同一患者において共にエピソディックに発症する片頭痛と緊張型頭痛の混在は,いずれの頭痛も基本的な症状であれば,頭痛日記を用いることで容易に診断可能でしょう。しかし緊張型頭痛が「基本とは異なる痛み方を呈する前兆のない片頭痛(両側性・非拍動性の頭痛)」に混在した場合が問題となります。すなわち「緊張型頭痛へのトリプタン(片頭痛の特効薬)誤用」を繰り返した結果,「トリプタン乱用(過剰使用)による薬物乱用頭痛」へ進展する危険があります。トリプタンは片頭痛発作時の早期,すなわち頭痛が軽度の段階での服用が推奨されているため,この段階での片頭痛と緊張型頭痛の鑑別が重要となります。
  片頭痛と判断するポイントとは,「体動による頭痛の増悪」と「随伴症状,特に代替診断基準で追加された"臭過敏"の自覚」です。さらに医師サイドは,頭痛日記から各患者さんに見られる片頭痛の誘因予兆を見極めて診断すれば,適切な服薬指導が可能となります。なお,片頭痛を緊張型頭痛と区別する目的で,誘因について多項目にわたり検討した報告によると,片頭痛と緊張型頭痛に「共通かつ高頻度な誘因」は精神的ストレス,不規則な食事,疲労および睡眠不足であり,緊張型頭痛と区別する上で「片頭痛に特異性の高い誘因」は天候,臭い,タバコの煙および光刺激でした。













脳神経外科(脳外科)・神経内科・頭痛外来の樋口脳神経クリニックには、兵庫県の阪神間 (西宮、芦屋、尼崎、宝塚、伊丹、川西)、神戸市や大阪府下の広範囲から患者さんが受診されます。主な対象疾患は、頭痛、特に片頭痛 (偏頭痛)、緊張型頭痛 (筋収縮性頭痛、筋緊張性頭痛)、群発頭痛です。さらに、高血圧の治療、脳卒中 (脳梗塞、脳出血)の予防に対応します。院長の樋口真秀は大阪大学医学部を卒業した「脳神経外科の専門医」であり、日本頭痛学会より認定された「頭痛専門医」です。