米国のガイドラインでは、少なくとも週に2.5時間の「適度な運動(moderate physical activity)」をすることが推奨されていますが、この「適度な運動とは、10分間に1,000歩というきびきびとした歩行に匹敵する」ことが示されました。
[出展:American Journal of Preventive Medicine 2009年5月号]
米国では、以前は30分の適度な運動を少なくとも週に5日行うことが推奨されていましたが、2008年秋にガイドランが改訂され、単に週に150分の運動を推奨するとの記述に変わりました。多くの人は、30分の運動をほぼ毎日という勧告にはなじみがありますが、適度な負荷が必要であることを知っている人は少なく、“適度”の意味がわかる人はさらに少ないようです。
対象・方法:女性58人、男性39人(平均32歳)にランニングマシン(トレッドミル)上で歩行してもらい、エネルギー消費を測定することにより、どの程度の運動が「適度」の範囲に入るのかを判定しました。
結果:適度な運動とは男性で1分間に92~102歩、女性では1分間に91~115歩に相当することがわかりました。これは「バスに乗り遅れそうになって急いでいるくらいの速さ。のんびりした歩きではなく、きびきびした歩き」だそうです。
考察:1,000歩の歩行を1日に3回、週5日実施すれば米国の運動ガイドラインを満たすことができます。この基準値に満たなくてもウォーキングは心血管に多少の利益をもたらしますが、心疾患やその他の合併症のリスクを軽減するには、30分の適度な運動が重要です。







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