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慢性連日性頭痛 (Chronic Daily Headache : CDH)


 慢性連日性頭痛は、連日あるいはそれに近い頻度で頭痛が訴えられる頭痛群で、生活支障が大きいだけに臨床的にはきわめて重要な頭痛群です。具体的には1日に4時間以上の頭痛が1ヶ月に15日間以上、3ヶ月(6ヶ月とする考えもあります)を超えて続くものとしています。変容性片頭痛、慢性緊張型頭痛、新規発症持続性連日性頭痛、持続性片側頭痛の4 型に分類し、さらに薬物乱用を伴うものと伴わないものに細分されていました。慢性連日性頭痛の女性患者数は男性の4倍であり、うつ・不安・強迫観念・睡眠障害がしばしば共存します。外来治療では難渋するため、しばしば入院治療が必要となります。
  しかし慢性連日性頭痛の病名はICHD-Uでは採用されていません。その理由は以下の通りです:片頭痛で頭痛発作頻度の極めて高い場合は、ICHD-Uで新たに採用された頭痛サブフォームである「慢性片頭痛」か、「薬物乱用頭痛」プラス「片頭痛」のいずれかに分類可能です。慢性連日性頭痛のうち、「慢性緊張型頭痛」は初版から採用されており、ICHD-Uで新たに「持続性片側頭痛」「新規発症持続性連日性頭痛」が採用されましたので、慢性連日性頭痛の頭痛タイプはすべてICHD-IIでもコード化が可能となりました。しかし、連日のように続く片頭痛は慢性連日性頭痛として扱う方が実践的ですので、慢性連日性頭痛という頭痛分類は、ICHD-Uでは採用されていないにもかかわらず、Silbersteinらの分類は世界的に広く受け入れられています。

慢性連日性頭痛の分類と、各タイプの割合 [出典:Headache 34; 1-7, 1994]
1. 変容性片頭痛 (transformed migraine : TM) (66%)
2. 慢性緊張型頭痛 (chronic tension-type headache : CTTH)(27%)
3. 新規発症持続性連日性頭痛 (new daily persistent headache : NDPH)(7%)
4. 持続性片側頭痛 (hemicrania continua : HC)(極めて少数)


変容性片頭痛(transformed migraine)の特徴
  当初10〜20歳代には反復発作性の片頭痛(通常の片頭痛)でありながら、30〜40歳代になると頭痛の頻度が増加して、毎日(あるいはほぼ毎日)頭痛が発生するようになります。一方、頭痛の程度(強度)は軽減し、片頭痛の随伴症状(光・音過敏)も目立たなくなり、緊張型頭痛の痛みに近くなります。しかしながら片頭痛の特徴(片側性、拍動性、月経期の増悪、片頭痛治療薬の有効性など)も持ち続ける頭痛です。慢性緊張型頭痛との鑑別が困難な場合がありますが、元々ICHD-Uの診断基準を満たす片頭痛があり、頭痛の強度は減少するものの頻度が増加した頭痛と考える事が出来れば、変容性片頭痛と診断してよいようです。

 


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