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緊張型頭痛の治療法

薬物乱用頭痛の治療法


 薬物乱用頭痛の治療の原則は、
@原因薬物(鎮痛剤、トリプタン、エルゴタミンなど)の中止、
A薬物中止後に起こる頭痛(離脱性頭痛)への対応、
B元々の頭痛と離脱性頭痛に対する予防薬の投与、 の3つです。

 患者さんが急性治療薬(原因薬物)を乱用している間は、予防薬にも反応し難いため、治療上、最も大切なのは原因となっている薬物を思い切って断薬(薬断ち)することです。ここで重要なことは、代替の頓挫薬を用いない方が望ましいことです。例えば鎮痛剤の乱用による薬物乱用頭痛の治療に際し、鎮痛剤の代わりにトリプタンを用いる(月に10錠まで)、という考えもあります。しかし薬物乱用頭痛の患者さんの性格背景(不安、強迫的、うつ的な傾向)のため、一旦は効いたトリプタンに依存して過剰となる傾向があり、ついにはトリプタンによる薬物乱用頭痛へ進展する恐れがあります。従って薬物乱用頭痛の治療では、あえて代替の頓挫薬を処方しないために「患者と医師との信頼関係の構築」が、何よりも重要です。離脱成功例の共通点は、「病態の理解と自発的な断薬の決心と実行ができたこと」とする報告もあります。

 原因薬物は「漸減する」方法と、「すぐに中止する」方法の2種類があります。「すぐに中止する」方法の方が劇的に頭痛の改善がみられるため、良好な結果を得やすいという報告が多いようです。薬物中止後、3日以内に離脱性頭痛(withdrawal headache)が起こり、一時的にひどくなった頭痛が1週間続きます。予防目的で片頭痛予防薬や抗うつ薬を積極的に用いて対処しますが、重症例では入院治療が必要になることもあります。正しく対処すれば、原因薬物の中止後1ヵ月以内に、薬物乱用頭痛は消失します。しかし、患者さんの性格的背景として、不安、強迫的、うつ的な傾向が見られ、これらを持つ場合は治療が困難となりやすく、長期予後では約40%が再び薬物乱用を起こしてしまいます。従って、一旦離脱ができたケースでも、長期的なフォローが必要です。

 


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